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遠い夏の日 第三十九話

その夜、二人同時に航空会社予約センターに電話をしたが、繋がらない状態が続いた。

ヤキモキして夏生は知美に電話をした。

「トモミ?うん。ぜんぜん予約駄目だよ・・」

「そうだよね?・・でもさ、キャンセル待ちにしておこうよ各便を」

「うん・・大丈夫かな?」

夏生のダイジョウブの意味は予約もそうだが、その先に見える瞬の姿だったかもしれない。

[とらえどこのないキャラクターだし・・・本当にオキナワなんかで会えるのかな]

「ねーナツキ。わかった?各便キャンセル待ちだからね」

「うん・・」

「じゃ、航空会社三社各便キャンセル待ち計画を今から実行します。では・・」

知美の電話はそれで切れた。

父は予約も泊まる所も決まってない、今回の旅行を心配していた。

「おい、母さん。アイツだいじょうぶか?電話を占領して予約取れないみたいだぞ」

「だいじょうぶよ。なんとかなるでしょ」

明くる日、東京は炎天下のなか、リゾート気分の女子高生を含むキャンセル待ち組みと、予約完了をさせた涼しい顔が空港ロビーを一杯にしていた。

「さて、どの便で飛べるか頑張ってみようよ」

「うん・・」

バブルと呼ばれている今の時代に、都会を離れリゾートを目指すは者は、ステータスと勘違いしてるふしがある。

いつ弾けるのかとハラハラした気分に踊らされているだけで、夢物語渦中の人々は足元さえ見えていない。

それでも一生のうち一回でも贅沢気分が味わえるならと、挙ってリゾートを目指すのは普通の人間心理なのかもしれない。

「ヨヤクバンゴウ012,013,デ オマチノ オキャクサマ ニ ゴレンラク イタシマス ゼンニックウ カウンター マデ オコシクダサイマセ」

二人は顔を見合わせニンマリと笑みを浮かべた。

「マジに?!」

「行こう!」

空港カウンターの長い列にイライラと緊張に想いを馳せ二人は並んだ。

「キャンセル待ちのお客様に、空きが出来ましたので、御搭乗手続きなさいますか?」

「ハイ!」

二人は同時に返事をした。

「こんなに早く乗れるなんて思わなかったよね」

「うん・・」

二人を乗せた定刻10時30分発那覇行きは、羽田空港を飛び立った。



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■ Comment

どーなるんでしょうかね・・
それを知ってるのは・・
あの日の夏だけです。

またコメントください。

いよいよ二人は、沖縄にいくんですね。いつも続きがはやく読みたくて楽しみです。瞬と夏生は、どうなるのでしょう?ドキドキです。
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