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遠い夏の日 第二十二話

夏生のオットリして控えめな性格とは対照に、知美はイケイケな性格である。

夏生と知美は中学生時期から仲の良い親友関係を続けているが、夏生には知美の性格についていけないと思うことがタマにあった。

だがそれも知美の性格なので仕方ないし、夏生自身も知美のイケイケな部分をどうこう言える性格ではなかった。

「ねーねーナツキ。オキナワでさー。ちょっと誰かと知り合っちゃったらどーする?」

「ないし。そんなの」

[あーキタキタ・・・やっぱり]

「あるよ?!ぜったいある!それでさ。ムフフって感じで」

「は?!?ヤバイよ。そんなの」

[なんなのよ・・・ムフフって!?]

「なんでヤバイのよ。あたりまえのことじゃん」

「なんかヤバイことあったら、もう旅行なんて行かせてもらえないし」

「アンタさ?。ヤバイこと、いちいち親に報告するの?」

「いや、そ?じゃないけど。バレたら」

「あのね。ヤバイことはバレないよ?にするの!」

「ふ?ん」

「ふ?んてアンタ。なにも期待しないでオキナワ行くわけ?」

「なんでそんなに期待してるわけ?」

夏生と知美の性格と考え方の違いは歴然としている。

「当然でしょ。夏なんだし」

「夏がどーしたって?」

「夏はイロイロある季節なんだよ」

「バーカみたい」

「ま?いいよ。あっちでさ、知り合ったら別行動ってことにして」

「え?っ!それってワタシ一人になっちゃうじゃん」

「だ・か・ら・アンタも上手くやりなって言ってるの!」

「わかったよ」

夏生はツマラナそうに口を尖らせる仕草で知美を恨めしそうに見た。

「それでさナツキ。オキナワプランなんだけどね、うちらスカイメート使えるじゃん。んでさ、スカイメートは予約効かないから当日空港に行くワケ、でもその前に安いツアーで予約入ったら決める。ANA、JAL、JAS、航空会社三社以外に旅行代理店のツアー・・・それでね、ここポイントなんだけど、延泊可能で復路便の日時選択可能」

知美が考えてる夏のシナリオの元で、色々とプランを練っていたんだろうと夏生は思った。

「いいよ。任せるから」

彼女なりの夏があるのだから自分は端役でも構わないと夏生は思ったが、自分も自分なりのオキナワという南国を満喫したい、それさえ叶えば夏休みという優雅なようで憂鬱な気だるい太陽を浴びないで済むとさえ思っていた。

ただ引っかかるのはヤハリ[波間瞬]の存在であり、関わってしまっている自分の置き方だったかもしれない。

彼への関心はあるのだが自分が知っているのは一部で、あまりよくない姿だけが映り他から聞くと正反対でもあり、未知というか不思議な部分が夏生の脳裏に刻まれていた。

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