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ビーサンとハイヒール 第六話

[あれから五年か・・・]

男は五年の歳月を、瞼の裏で思い出していた。

佐伯と知り合ったのも五年前だ。

二人は横須賀と三浦の境界線、長者ヶ崎付近で知り合った。

男は東京湾フェリー久里浜乗り場から、国道134号線をマーク?で走り長者ヶ崎までやってきた。

その日の和田浦は予想に反し、南西風が強く波面が荒れ、サーフィンには適さなかった。

千歳や千倉は混雑していて、やる気が失せ仕方なくトンボ帰りになった。

その日は六月の日曜っだった。

Tシャツ一枚でも過ごせる陽気だが、風は強くますばかりだった。

横須賀の海上自衛隊付近から始まった渋滞にノロノロ運転に飽き飽きしていた。

秋谷海水浴場から海を見渡せるロケーションに変わった。

久留和漁港の先、葉山ホテルの沖からウネリの筋が見え始めた。

男はホテル付近で駐車スペースを探し、なんとか歩道に片輪を乗り上げるように車を停止させた。

同じように歩道に乗り上げた、赤のフィアットパンダが前方に停まっていた。

運転席から年恰好が似た、彫りの深い面構えの男が降りてきた。

「良い感じだね。入る?」

馴れ馴れしい口調でフィアットの男は話しかけてきた。

それが、佐伯との初対面だった。


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テーマ : 自作連載小説
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