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ビーサンとハイヒール 第二話

男はウトウトと狭い運転席で寝入ってしまった。

シートを倒し背中から受ける車の振動が、彼を心地よい眠りに誘ったようだった。

彼は目をユックリ開けたが、風もない港は音も静まり返り、吸い込まれそうな暗闇だった。

身体を起こし、カーコンポーネントの淡いグリーン色したイルミネーションに、オメガ スピードマスターブルーを翳してみた。

ブルーの文字盤は、あと少しで21時をまわるようだ。

男はため息をつき、そして目を瞑った。

5秒ほどそうしていたが目を開け助手席に手をやり、放置してあった携帯電話を掴むと、アドレス機能からスクロールしていき短縮ダイヤルで電話をした。

コール一回で相手は電話に出た。

「はい・・・」

ハスキーで鼻のつまったような女の声が、受話器越しで返事をした。

「・・・・・・」

男は何も言わなかった。

「今、何処にいるの?」

女は男に質問した。

「何処でもない・・・今日は逢わないことに決めた」

「どうして? 待ってるのよ・・・」

「今日は・・・疲れているから・・・」

「そう・・・残念ね・・・」

女は、そう言うと電話を切った。


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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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