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遠い夏の日 第九十四話

夏生は、こみ上げる胃液を感じはじめた。

深く息を吸い込み、胃の震える衝動を抑えようと努力した。

「大丈夫? ナツキちゃん・・・」

マヒルが夏生の背中に手を当てた。

「はい・・」

「何処かの店に入りましょ」

マヒルは飲食店のトイレに向かおうとした。

しかし混みあってる店内と汚れた空気は、気分を更に悪くするだろうとマヒルは考え直し、共同駐車場にあるトイレに夏生を連れていこうと優しく背中を押した。

ちょっとした間が、夏生の歩調を狂わせた。

いや背中を押されてる感覚など、とうに本人は自覚など無かった。

胃液が喉を伝い、口一杯に溢れそうになった。

夏生は我慢の限界まで耐えたが、膝をついて前かがみになった。

顔を下に向け口から何色かわからない液体を吐き出した。

「ううっ・・・うっ・・」

液体は間隔をおいて、夏生の喉の奥を刺激した。

胃の痙攣は、まだおさまらない。

気持ち悪さは続き、血液混じりの色も吐き出した。

知美が背中をさすりマヒルは車からティッシュ箱を持ち出してきた。

全てを出し切ったのか、口から液体が出ることはなかった。

「大丈夫?」

マヒルは心配して声をかけた。

「はい・・」

声にならない、か細い返事だった。

「どこかに入って休まないとね」

マヒルは適等な店を考えてはみたが思いつかない。


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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

■ Comment

明けまして
   おめでとう御座います

今年も宜しくお願い致します。

新しい年の御挨拶

 新しい年になりましたので御挨拶にお伺い
致しました。
 本年も誠によろしくお願い致します。

 本年も文章を綴っていくことが
できるように、健康管理などに気をつけながら
お互いに楽しくやっていきましょう。

 本年も誠によろしくお願い致します。
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