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遠い夏の日 第八十三話

リュウドはベッドから起き上がり、部屋に掛けてあるバスタオルを首に巻き部屋を出て行った。

マヒルは一人部屋に残された。

しばらくの間、部屋の床に散らかってるヌードグラビア本を見つめていた。

そして訳も無く蹴飛ばし部屋を出ていった。

むあっとした蒸し暑く埃臭い匂いだけが、部屋に残された。

___________________________________________________________

もうとっくに陽は沈んでいたがオレンジ色が空を染めていた。

バナゴンに乗った三人は女同士のせいか話も弾んでいた。

マヒルの提案で街まで出て食事する案を夏生と知美は快く承諾してくれた。

「あの?どうしてホテルは食事を作らないんですか?」

知美がマヒルに質問した。

「作らないんじゃなくて、作る人がいないのよ」

マヒルが応えた。

「え?だって四人も人がいるじゃないですか?」

「あのね・・・アタシは受付。リュウドは施設管理や雑用。お爺さんは責任者でお婆さんは補佐役なの。それが皆の役割分担なの」

マヒルは落ち着いた声で知美に説明した。

「それは・・調理するコックがいないってことですか?」

知美は更に質問した。

「そうね・・・コックはいないわね。それに必要ないから・・・」

知美はそれ以上を質問しなかった。

「ねえ・・アナタたちは何処から来たの?」

マヒルが質問した。

「えっと?・・なんだか恥ずかしいな・・・ふふ・・」

昼間、皆で自己紹介をしたが夏生だけは断ったので、話すのはこれが初めてだとはにかんだ。

「いいのよ・・・無理しなくても・・・ちょっと知りたかったの・・・」

「えっ・・そんなことありません・・・千葉です・・・千葉県の海に近い街から来ました」

夏生は自分達は千葉県から来たと言った。

「千葉って・・・東京に近いところでしょ・・・行ったことないけど・・・九十九里よ・・ね?」

マヒルは思い出したように言った。

「ねえ・・・アナタは・・・ボビーにくびったけ・・・知ってる? えーと・・・お名前は?」

マヒルは夏生の名前を知らなかった。

「ナツキです・・・チダナツキです・・・あの・・・ボビーに何とかってなんですか?」

夏生はマヒルに質問した。


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テーマ : 自作連載小説
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